マハール マハール

カレーの種類は国ごとで違う?国別の特徴や日本のカレー史をご紹介

世界のカレー

 

日本の食卓でもお馴染みの「カレー」ですが、ご存知の通り、世界にもさまざまな種類のカレーが存在します。そこで今回は、世界のカレーの種類と特徴をご紹介します。日本や世界におけるカレーの歴史についても解説するので、ぜひチェックしてみてください。

この記事を読むための時間:5分

世界におけるカレーの起源

世界におけるカレーの起源は、18世紀のインドにあります。その頃のインドにはカレー粉がなく、さまざまな種類のスパイスを調合してカレー味を表現し、さまざまな料理の味つけに用いていました。そこから、当時インドを植民地下においていたイギリスが、自国にカレーのレシピやスパイスを持ち帰り、欧風にアレンジしたといわれています。

 

19世紀になると、イギリスでさまざまなスパイスを組み合わせたカレー粉が発明され、フランスや日本などを始めとする世界各国へ広がり、それぞれの国独自の味にアレンジされていきました。

日本におけるカレーの歴史

日本人が初めてカレーに出会ったのは、幕末の頃まで遡ります。当時、物理学の研究をしていた山川健次郎という人物が、アメリカ留学に向かう船の上で、カレーライスに出会ったといわれています。当初は身近な食べ物ではありませんでしたが、イギリスからカレー粉が伝わってきたことをきっかけに、日本の一般家庭にもあっという間に広がりました。

 

戦後には、カレーライスが学校給食に導入されたり、固形のルーが発売されたりなど、カレー文化はさらなる広がりを見せています。1950年に日本が高度経済成長期に突入し、インスタント食品が流行し始めたことで、固形のルーが広まります。その圧倒的な手軽さからカレーがより身近な食べ物になり、国民食としての位置づけがさらに根強いものとなりました。

世界のカレーの種類と特徴

世界の国旗

 

ここからは、現在世界で食べられているカレーの種類や特徴をご紹介します。

日本

日本のカレーは、固形のカレールーを使用して作るのが一般的です。とろみのあるルーで、肉やシーフード、野菜などの具材がゴロゴロと入っています。大抵の場合は、カレールーをご飯と一緒に盛り付けて、福神漬けやらっきょう漬けを添えて食べます。

 

また、カレーはもともとインドの食べ物ですが、カツカレーやスープカレーは日本独自で考案されたものです。他にも、日本各地のご当地カレーや独自の味付けのカレーを提供するレストランなどが続々と登場しており、オリジナリティあふれるカレーを楽しんでいる風潮があります。

インド

カレーを日常的に食べているイメージが強いインドですが、実は北インドと南インドでは、カレーの味が全く違います。北インドカレーは、こってりとした味わいが特徴で、コクがありとろみが強く付けられています。日本で親しまれているインドカレーは、一般的に北インドカレーでしょう。

 

一方南インドカレーは、さらさらとした感触でピリ辛のルーが特徴です。フルーツやココナツミルクをふんだんに使用しているため、独特の風味を楽しめます。インドのカレーは、食べるシーンによって主食が異なります。家庭料理として食べるのであれば、全粒粉の生地をカリッと焼いたチャパティで、テイクアウトやレストランの食事の際にはナンを主食にするのが一般的です。

パキスタン

パキスタンで伝統的に食べられているカレーはボリュームがあり、スタミナ料理としてのポジションも確立しています。パキスタンカレーは、他の国のカレーに比べると、水分が少なめです。これは、水を入れる代わりに、トマトや玉ねぎなどの野菜の水分のみを使った無水調理を行うため、汁気が少なくなっているのです。

 

またパキスタンは、イスラム教徒がほとんどなので豚肉を使用せず、牛肉や羊、鶏肉などを使用します。肉以外のメイン具材は、野菜や豆などが一般的です。パキスタンはインドに近いため、食文化の影響を強く受けている部分もあり、カレーの種類によってはインドカレーとよく似ています。

タイ

タイカレーは、エスニックでスパイシーな味わいが特徴のスープカレーです。ほんのりとした甘みとターメリックやシナモン、パクチーなどのスパイスやナンプラーの風味が、具材の旨味を引き立てます。タイカレーには、グリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーの3種類が存在します。

 

グリーンカレーは、乳白色がかった緑色が特徴のカレーで、こぶみかんの葉やバジルなどのハーブ、青唐辛子をしており、辛味の強さと爽やかな風味が特徴です。赤い色のレッドカレーは、グリーンカレーと具材が似ていますが、こちらは熟した唐辛子をふんだんに使用しています。

 

イエローカレーはターメリックの黄色が特徴のカレーで、クローブやカルダモンなどのスパイスをたっぷりと使っています。ココナッツクリームのなめらかさと控えめな辛さが人気です。

カンボジア

カンボジアで一般的に食べられているカレーとして、卵と白身魚の入ったドライカレー「アモック」、こぶみかんの葉やレモングラスで風味をつけた「クメールチキンカレー」などが挙げられます。どのカレーも、ご飯と混ぜながら食べるのが一般的です。

 

またカンボジア料理は、他のアジア諸国に比べるとマイルドな味付けのものが多いことで知られていますが、カレーも辛さは控えめです。現地でカレーを食べると、バナナの葉っぱに盛られて提供されることがあります。

スリランカ

熱帯地域であるスリランカでは、ココナッツがよく育ちます。そのため、スリランカカレーは、ココナッツをベースにして作られていることがほとんどです。ココナッツが入っているためマイルドな味わいで、独特の甘みとコクを感じられます。また、メインで使用する具材は1つのカレーにつき1種類であることも大きな特徴で、主に魚やエビなどが使用されています。

 

スリランカカレーはインドカレーの影響を強く受けていますが、それらの違いはスリランカカレーの方がサラサラとした食感で油分が少なく、野菜をたっぷり使っている点です。また主食はナンではなく、手を使いご飯と混ぜて食べます。

ネパール

ネパールでは、ネパールカレーのことをダルバートと呼びますが「ダル(豆のスープ)+バート(ご飯)」という意味を表しています。ネパールのカレーは、その名の通り豆がたっぷりと使われていることが特徴です。ネパールカレーは、数種類のおかずやカレーがご飯と一緒に出てきますが、まずはそれぞれのおかずを1つずつ楽しみます。1つずつ食べたら、全てご飯に混ぜ込んで食べることがマナーです。

シンガポール

美食の街として知られているシンガポールは、マレー系や中国系、インド系などを中心とした多民族国家なので、食文化も混ざり合いながら形成されてきました。

 

昔からシンガポールで食べられている独自のカレーに、フィッシュヘッドカレーと呼ばれるものがあります。魚の頭や野菜にスパイスを加えて、じっくりと煮込んだ濃厚な味わいのカレーです。一般的にココナツミルクやタマリンドが使用されており、奥深いコクが感じられます。

イギリス

イギリス式カレーの特徴は、小麦粉でとろみをつけたカレールーをご飯とは別々の容器に入れて、少しずつかけて食べる点です。イギリスで誕生したカレーには、タンドリーチキンをスパイスやトマトと一緒に煮込んだチキンティッカマサラがあります。特にルールや決まったレシピはないため、使用するスパイスや具材をアレンジできるカレーです。

 

またカレー粉の生まれたイギリスでは、カレー料理が盛んで、一般的に月平均2〜3回ほどのペースでカレーが食べられています。日常の食卓にはもちろん、パブでお酒を飲んだ後のシメにカレーを食べに行くというスタイルが流行っているようです。イギリス以外のヨーロッパ地方では、カレーはあまり普及していません。

世界のさまざまなカレーを食べてみよう

本記事では、カレーの歴史や、世界のカレーの種類と特徴をご紹介しました。世界のカレーを家で作って食べるのは難しい面もありますが、手作りキットを使ったり、レトルト商品を使ったりなどの方法で楽しめます。世界のカレーに興味を持たれた方は、ぜひ探してみてください。

関連情報

本格手作りカレー専門店 | マハール

マハール マハール

【マハール】では、長年守り続けた製法で作り上げた本格的手作りカレーを販売しております。厳選した食材を長時間にわたって煮込んでおり、香りが高く、まろやかな中に辛さを潜ませた、チルドの本物の旨味を楽しめるこだわりの逸品。高級レストランの味をご自宅で体験できるので、ちょっと贅沢をしたいとき、おもてなしをしたいときにおすすめ。

屋号 マハール
住所 〒630-0142 
奈良県生駒市北田原町687
営業時間 09:00 ~ 17:00
定休日 日・祝
代表者名 田中 真一
E-mail info@maha-rucurry.com

コメントは受け付けていません。

特集

営業時間 / 09:00 ~ 17:00
定休日 / 日・祝