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ガラムマサラ摂取による効果は?気を付けたい副作用もチェック

複数のスパイスによって作られるガラムマサラ

 

さまざまな料理の、下味や仕上げに活躍してくれるガラムマサラは、味や香りだけでなく含まれるスパイスによって、健康効果も期待できるスパイスです。今回はガラムマサラの効能と共に、気を付けたい副作用について詳しく解説します。

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ガラムマサラの主な効能

ガラムマサラには、複数のスパイスが使われているためそれぞれのスパイスによってもたらされる健康効果が期待できます。ここでは、ガラムマサラがもたらす主な効能についてご紹介します。

発汗促進

ガラムマサラには発汗作用や、冷え性を改善する効果が期待できます。また、辛み成分も含まれているため代謝も高まり、運動の効果アップにも効果的です。また、スパイスによって交感神経を刺激して出される汗には水分だけでなく皮脂も含まれています。この汗は肌の水分の蒸発を防ぐため美肌効果も期待できるのです。

食欲増進

ガラムマサラに含まれるスパイスは香りの強いものが多く、それらが合わさると食欲増進に効果的なスパイシーさが生まれます。こうしたスパイスの香りは、暑い季節や食欲の落ちるときでも、食欲の減退を防いでくれます。他にも抗酸化作用によるアンチエイジングや、血糖値の安定化作用もあるため、健康を保つための効果も期待できます。

消化促進

ガラムマサラには、胃液の分泌を促進する効果があります。含まれているスパイスには漢方で胃腸薬として使われているものもあるため、体への負担をかけずに弱った胃を元気にしてくれるのです。ただしガラムマサラは薬品ではないため、多く摂ったからといって症状が改善する訳ではありません。適量を摂取するように心がけましょう。

スパイスごとの効能

ガラムマサラに含まれているスパイスには、それぞれさまざまな効能があります。ここでは、一般的にガラムマサラに使われているスパイスが、体にもたらす効能についてご紹介します。

【シナモン】酸化防止

シナモンに含まれている「プロアントシアニジン」はポリフェノールの一種で、抗酸化作用がとても高いといわれています。アンチエイジングや生活習慣病の予防効果が期待される、注目の成分です。また、悪玉コレステロールを下げる効果もあり、心疾患予防効果も期待されています。

【ナツメグ・クローブ】虫歯予防

ナツメグやクローブには抗菌作用があり、かつては虫歯予防の漢方として使用されていたといわれています。特にインドの歯磨きペーストにはこのクローブが使われており、日本でもクローブを取り入れていたハーブの歯磨き粉が販売されています。またナツメグに含まれる「オイゲノール」は、口臭の原因となる細菌の増殖を抑える働きが期待できます。

【黒胡椒】ビタミンやミネラルの吸収

黒胡椒には、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄分・マンガンといったミネラルをはじめ、ビタミンB1、B2などの栄養価が高い成分が含まれています。また「ピペリン」という栄養吸収を促進する成分もあり、黒胡椒が入ったガラムマサラを使えば、食材の栄養素がより効率的に体へ取り込めるのです。

 

また、黒胡椒の風味は胃酸を適度に分泌することで消化を促進します。消化不良や膨満感を感じているときに、改善が期待できるでしょう。

【カルダモン】抗炎症作用・血行促進

カルダモンに含まれる「α-テルピネオール」には、抗菌や抗炎症作用があります。また血行を促して発汗しやすい体にしてくれます。デトックス効果があるた、風邪の引き初めや風邪予防に取り入れるのがおすすめです。さらに、血行の促進は脳に酸素をしっかり届けるため、集中力の向上も期待できます。

【クミン】免疫力を高める

クミンには免疫力アップや、老化防止・リラックス効果など心と体に嬉しい効果が含まれています。クミンに含まれる「リモネン」は人の自然治癒力を高める効果があるといわれ、インドでは風邪などの際にクミンを入れたお茶やスープを飲む習慣があるのです。また「リモネン」は、柑橘系の香りで体内に吸収されると脳内にα波を発生させ、気持ちを落ち着かせてくれます。

【コリアンダー】デトックス作用

コリアンダーは、デトックス作用により便秘や浮腫に有効といわれています。体内の老廃物を排出するため、アンチエイジングへの効果も期待されている人気スパイス。また、消化を促進するため食べ過ぎなどの胃のもたれやムカムカを感じた際に取り入れるのもおすすめです。

各スパイスの副作用

スパイスで起こる可能性のある副作用

 

スパイスには体に有益な効能があると共に、副作用も確認されています。いずれも料理に使う程度の量なら問題はありませんが、過剰摂取や体質によっては副作用を起こす可能性があるので注意しましょう。ここでは各スパイスによる副作用についてご紹介します。

シナモン

一般的に流通しているシナモンには2種類あり、「セイロンシナモン」または「カシア」から作られています。このうち「カシア」には「クマリン」という成分が多く含まれており、これを過剰摂取すると肝臓の障害を起こす可能性が。「セイロンシナモン」にも含まれていますが、「カシア」より微量のため特に問題はありません。

 

「カシア」もガラムマサラに配合されているものを、料理に使う程度なら過度に心配する必要はありません。ただし、ガラムマサラを大量に、そして長期使用する場合は注意が必要です。

クローブ

クローブは過剰接種すると、下痢・吐き気・肝臓障害を引き起こす場合があります。しかし通常の料理で副作用が出る量に達することはないため、意図的にクローブを大量に使わない限り心配はありません。また、クローブに含まれる「イゲノール」には血液の凝固を抑制する効果があります。

 

そのため、医療機関から「血液凝固抑制薬」を処方されている場合は、薬の効果を促進させるので念のため医師に相談してから摂取してください。

ナツメグ

ナツメグは過剰摂取による死亡例も報告されているため、特に注意が必要なスパイスです。ナツメグに含まれている「ミリスチシン」「エレミシン」が副作用の元となる成分で、嘔吐やめまい・頭痛に始まり、酷い場合は呼吸困難やショック症状による意識喪失を引き起こします。ガラムマサラの使用など通常の料理で、こうした副作用を引き起こす心配はありません。

 

しかし過去には、ナツメグのスパイスひと瓶を全てカレーに投入し、中毒症状を引き起こした事例があります。ガラムマサラを使用する場合は、追加でナツメグ単体を使用するのは避けましょう。

コリアンダー

コリアンダーは過剰摂取すると、下痢や腹痛などを引き起こす可能性があります。また、セリ科の植物にアレルギーがある人は注意しましょう。こちらもガラムマサラに含まれる程度の量なら、摂取するのに問題はありません。ただし葉の部分であるパクチーを付け合わせとして、同時に大量に摂取すると副作用となる量に達する可能性があるので、控えておくのが無難です。

カルダモン

カルダモンは過剰摂取すると、消化を阻害して消化不良を起こす可能性があります。また、胆石・胆嚢・胆管に疾患がある人は、カルダモンがもつ鎮痛効果によって痛みによる病状の変化に気付きにくくなる恐れがあるので注意しましょう。カルダモンも、ガラムマサラに含まれる程度の量であれば過剰摂取の心配はありません。

黒胡椒

黒胡椒には唐辛子と同程度の刺激があるといわれています。そのため過剰摂取すると、消化器官を荒らす可能性も。特に胃が荒れている時に摂取すると、胃痛を引き起こすため注意が必要です。また、腸にも作用して下痢になってしまうこともあるため、体の調子が悪い場合の摂取は避けたほうが良いでしょう。

クミン

クミン自体による副作用はあまり報告されていません。しかしクミンはセリ科の植物のため、アレルギーを持っている人は注意が必要です。蕁麻疹、喉のかゆみ、呼吸困難の症状が見られた場合は、アナフィラキシーショックを起こしている可能性が高いため、早急に医療機関を受診してください。

ガラムマサラ使用時の注意点

ガラムマサラは、スパイスに含まれる副作用のほかにも、摂取の際の注意点があります。ここでは、子どもや妊婦の摂取についてご紹介します。

子どもの摂取は10歳以上から

ガラムマサラには辛み成分も含まれており、これを摂取するのに好ましい年齢は、消化器官が完成する10歳以上といわれています。辛みは体への刺激が強いため、子どもに与える際には少量から始めて体調の変化にも気を付けましょう。

妊婦は過剰摂取を避ける

ガラムマサラに使われているスパイスの中には、子宮収縮を起こす香辛料が含まれている場合があります。しかし、影響を起こすのは過剰摂取をした場合で、適量が使用された料理であれば問題ありません。また、これは妊婦さんのみに限らずスパイスは過剰摂取すると、胃腸障害や下痢、中毒症を起こす場合があります。どんな時でも適切な量を摂取するように心がけましょう。

ガラムマサラは薬用スパイスの宝庫。副作用も理解して適量での使用を

ガラムマサラは、体に良い効果をもたらすスパイスが多数使用された健康食品ともいえます。しかしスパイスの中には、過剰摂取による副作用をもたらすものもあるので注意が必要。それぞれの副作用も理解した上で、適量を守り使用していきましょう。

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