辛いものを食べると、たくさんの汗をかくため痩せると言われることがあります。しかし、辛いものを食べるだけで本当に痩せることができるのかと疑問に思うこともあるでしょう。そこでこの記事では、辛いものを食べて痩せるのは本当か、理由や健康への影響についても解説します。

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辛いものを食べると痩せる？

辛いものを食べることと痩せることに、直接的な繋がりはありません。辛いものによる発汗作用は、辛さが汗腺を刺激することによって起こるので、脂肪を燃焼しているわけではないのです。

 

しかし、唐辛子に含まれる「カプサイシン」は脂肪の分解を促す作用があるため、ダイエットを助ける役割をします。そのため、辛いものを食べることで痩せるということにはなりませんが、ダイエットを助けるのに効果があります。

辛いものがダイエットに良いと言われる理由

辛いものがダイエットに良いと言われる理由は、以下の3つです。

 

• 体が温まるから
• 発汗作用があるから
• ストレス解消になるから

 

それぞれについて詳しく解説します。

体が温まるから

辛いものを食べると、体がポカポカと温かくなります。これにより、血流が良くなるため、代謝が上がりダイエットに効果的だと言われます。たしかに、代謝を上げることは脂肪の燃焼に大きく関わるため大切ですが、辛い食べ物による血流の改善は一時的なものなので、痩せることには繋がりにくい場合が多いです。

発汗作用があるから

辛いものを食べると、発汗作用があるため、運動で汗をかいたような感覚になり、ダイエットに良いと言われます。しかし、辛いものを食べて出る汗は味覚性のもので、運動時や暑い時に出る温熱性の汗とは別物です。温熱性の汗は体が温まることで生じるため、脂肪燃焼や代謝に深く関わりますが、味覚性の汗は代謝に直接的な関係はなく、痩せることには繋がりません。

 

ですが、辛いもので体が温かくなって発汗した場合は、代謝にも効果があるため、発汗作用そのものよりも、どのように汗をかくかが大切です。

ストレス解消になるから

辛いものを食べると、「アドレナリン」の分泌によって爽快感を得られ、ストレス解消になります。アドレナリンは運動時にも分泌される物質で、辛いものによって運動時に似た興奮状態や爽快感が得られるため、ダイエットにも良いと言われるのです。しかし、実際に運動したわけではないため、ダイエット中のストレス解消には効果的ですが、痩せることには繋がりにくいです。

食べ過ぎは健康に悪影響を及ぼす

辛いものの食べ過ぎは、健康に悪影響を及ぼすことを以下3つより解説します。

 

• 腹痛
• 脱水症状
• 体重増加

 

それぞれについて詳しく解説します。

腹痛

辛いものは刺激が強く、胃腸への負担が大きいので、食べすぎると腹痛を引き起こしやすくなります。ダイエット中には、食事制限によるストレスや自律神経の乱れから免疫力が低下していることもあるため、こうした腹痛が起きやすい状態です。ダイエットを成功させるには、健康的に続けることが大切なので、辛いものの食べ過ぎで腹痛にならないよう注意しましょう。

脱水症状

辛いものを食べると汗をかくため、体から水分が失われ脱水症状になりやすいです。脱水症状になると、めまいやふらつき、意識障害の危険があります。ダイエット中は運動を取り入れることも多く、水分補給は特に欠かせませんが、辛いものを食べた後は運動後ではないため、水分補給が疎かになることもあります。そのため、辛いものを食べた時には脱水症状にならないよう意識的に水分を摂ることが大切です。

体重増加

辛い食べ物に含まれる「カプサイシン」には、食欲を増進させる効果があるため、食べ過ぎから体重増加に繋がることがあります。ダイエット中に体重が増えてしまうと、挫折やモチベーションに影響してしまうため、辛いものの食べ過ぎには注意が必要です。

辛いものは適度に食べることが大切

辛い食べ物は、痩せることに直結するわけではありませんが、脂肪の分解をしやすくする作用があるので、ダイエットを助ける効果があります。しかし、食べすぎると健康に悪影響を及ぼすこともあるので、適度に食べることが大切です。