妊娠中は、お母さんが口にした物が全て胎児に影響を及ぼすため、口に入れる物に関して特に慎重にならなければなりません。シナモンは、一般的に安全な食品とされていますが、妊娠中に摂取する場合、いくつか考慮するべき点があります。本記事では、妊娠中にシナモンを摂取する際の注意点や制限についてご紹介します。

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妊娠中にシナモンを摂取する際の注意点

シナモンは、甘くスパイシーな香りを持ち、風味付けとして幅広い料理で使われています。コーヒーや紅茶などの飲み物の他に、アップルパイなどのスイーツにもよくかかっているため、シナモンが使われている食べ物は意外と多くあります。

 

意識していないとついつい口に運んでしまいそうなシナモンですが、妊娠中はどのような点に注意すれば良いのでしょうか。ここでは、胎児に悪い影響を与えないようにするシナモンの摂取方法を2つご紹介します。

大量摂取は避ける

妊娠中であっても、適量であればシナモンを食べても問題ありません。しかし、大量に摂取することは推奨されていないので、注意しましょう。また、医学的なデータはありませんが、シナモンは子宮の収縮を促す働きを持つという説があるため、シナモンの大量摂取は避けた方が無難です。

 

料理の風味付けやスイーツに振りかけられている程度のシナモンであれば、大丈夫だとされています。ただし、体内におけるシナモンの働き方には個人差があるため、心配な方は、医師に相談してアドバイスを受けるようにしましょう。

シナモンサプリメントは避ける

妊娠中には、シナモンサプリメントの摂取を避けることをおすすめします。シナモンサプリメントには、濃縮された形でシナモンが含まれているため、通常料理や飲み物の風味付けとして使われるシナモンの量に比べて、非常に多い量を摂取することになります。

 

また、妊娠中にシナモンパウダーを含むサプリメントを摂取したら、胎児に悪影響を与える恐れがあるという報告もされています。妊娠中は、普段以上に自分が服用しているサプリメントの成分をしっかりと確認するようにしましょう。

妊娠中のシナモン摂取目安量

健康や美容に効果があると認められているシナモンですが、実は含まれる成分の中に「クマリン」という芳香成分があります。このクマリンは、過剰に摂取した場合、肝障害を引き起こす可能性があるため、健康に害がないとされる1日当たりの摂取量は、「体重1㎏あたり0.1㎎」と定められています。

 

クマリンの一日の摂取目安量から考えて、シナモンは大人であれば1日あたり小さじ1杯弱（2g）を目安に摂取すると良いとされています。ただし、胎児への影響を考えて、1日の摂取目安量内であっても、毎食使用したりするのは避ける方が良いでしょう。

妊婦に嬉しいシナモンの効能

シナモンが持つ効能の中には、妊婦にとって嬉しいものが沢山あります。例えば、シナモンは、血行を良くして身体を温める効果を持っているため、身体が冷えやすい妊娠中にはぴったりのスパイスです。また、体温が上がると免疫力が向上するため感染症から身を守るのに役立ちます。

 

他にもシナモンは、消化をサポートし、胃の不快感を軽減させる効果を持っているので、胃腸の不調が起こりやすい妊娠中には、ありがたい存在だと言えるでしょう。このように妊婦にとって嬉しいシナモンの効能は沢山あるのですが、個人の健康状態などによって、適切なシナモンの摂取目安量は異なる可能性があります。

 

健康や胎児に悪影響を与えず、シナモンの効能だけを得られるようにするには、医師の指導に従うことが大切です。

妊娠中は特にシナモンの摂取量に気を付けよう

今回は、妊娠中にシナモンを摂取する際の注意点と妊婦に嬉しいシナモンの効能についてご紹介しました。妊娠中に限ったことではありませんが、クマリンを成分として含んでいるため、シナモンは大量に摂取しないよう気を付けましょう。特に妊娠中は、シナモンパウダーを含むサプリメントは避けた方が無難です。

 

ただしシナモンは、妊婦に嬉しい効能を沢山持っているので、医師のアドバイスを受けながら適量を守って摂取すると良いでしょう。