スパイスとして有名な「ガラムマサラ」ですが、その活用術がわからないという人も多くいらっしゃいます。定番としての使い方はカレーの仕上げですが、それ以外にも活躍する場面がたくさんあるのです。今回は、料理にガラムマサラを使うメリットや、上手な取り入れ方をご紹介します。

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ガラムマサラとは

ガラムマサラは、インドで誕生したミックススパイスです。「Garam（熱い）」と「Masala（混合香辛料）」を表し、その名が付けられました。基本はシナモン、ナツメグ、クローブを主として、3～10種類のスパイスで作られています。スパイスの種類や分量に明確な規定はなく、ガラムマサラをよく使用するインドの家庭ではその家の「お母さんの味」として親しまれているのです。

 

また、ガラムマサラは辛味よりも香りをプラスするためのスパイスで、料理の味を引き立てる「魔法の粉」としてあらゆる料理で使用されています。

ガラムマサラの使い方

では、ガラムマサラは日常の料理にどのように取り入れられるのでしょうか。ここではおすすめの使い方をご紹介します。

カレーの風味アップ

日本でも日頃食べられることが多いカレー。ガラムマサラを加えると、インドカレーに近いスパイシーな風味が増して奥深い味わいになります。より本格的なカレーを味わいたい場合は、仕上げとしてガラムマサラを足してみましょう。

肉や魚料理の下味

ガラムマサラは、肉や魚料理との相性が抜群です。下味に使えば、スパイシーな風味が旨味を付けると共に臭み消しにもなります。また、カレーに加える前の肉や魚介類に付けておくのも、風味増しに最適です。

スパイシーな風味をプラス

ポテトサラダやパスタ、野菜炒めなど普段から定番で食べることが多い料理の味変にもガラムマサラが活躍します。特別な工程はなく、軽く振りかけるだけで風味がアップするので、手間がなく味わいの変化が楽しめる点が魅力です。

煮込み料理の隠し味

ガラムマサラは、隠し味としても重宝します。特にトマトを使ったミートソースやミネストローネと相性がよく、ひとつまみだけでも味がキリっと引き締まります。ただし入れすぎてしまうと、味がカレーよりになってしまうので注意しましょう。

飲み物をエキゾチック風に

インドで定番のミルクティー「チャイ」にも、ガラムマサラが使われます。これを応用して他の風味の紅茶やコーヒーなどに入れると、エキゾチックな香りや味わいが楽しめます。普段と違った雰囲気の味わいを試したい人にぴったりです。

料理にガラムマサラを使うメリット

料理の味わいアップの他にも、ガラムマサラを使うメリットがあります。ここでは主なメリットについてご紹介します。

ひとつずつのスパイスを集める必要がない

ガラムマサラを常備しておけば、いろいろなスパイスをひとつずつ集める必要がありません。料理にこだわり、スパイスを集めると使いきれずにダメにしてしまうことも。ガラムマサラは、どんな料理とも相性が良いため、ひとつあれば汎用性が高い点がメリットです。

市販のものであれば自分で調合の必要がない

市販のガラムマサラは、すでに調合されているので自分で作る必要がありません。スパイスに詳しければオリジナルを作るのも楽しいですが、初心者では何を入れればいいか迷ってしまいます。丁度いい配分で味が決まっている市販品なら、手軽にガラムマサラの美味しさを取り入れられます。

少額少量から試せて失敗が少ない

ガラムマサラは、小瓶タイプの少量から販売されています。値段も安いため、まず試してみたいという人にもおすすめです。メーカーによってスパイスの内容が異なるため、自分に合った物を探しやすく、味の好みが違ったとしても失敗は少なくて済みます。

ガラムマサラを使えば料理の出来がワンランクアップ！

ガラムマサラはまさに「万能調味料」と言える、料理の強い味方です。日頃の料理も少量加えるだけで風味や深みが増し、本格的なお店の味に近付けることも可能。料理の幅を広げるのにも重宝するので、ぜひキッチンの定番調味料として加えてみるのがおすすめです。