辛いものを食べると、口の中がヒリヒリと焼けるような痛みを感じます。時間が経つと自然に治るものですが、痛みが強いと早く治したいと考える人もいるでしょう。そこでこの記事では、辛さを和らげる食べ物や飲み物を紹介するとともに、辛さが増す逆効果な飲み物についても解説します。

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辛さを和らげる食べ物

辛さを和らげる食べ物の種類は、以下の3つです。

 

• 乳製品
• 油分のある食べ物
• 酸味のある食べ物

 

それぞれ詳しく解説していきます。

乳製品

辛さを和らげる乳製品は、ヨーグルトやサワークリーム、チーズなどです。乳製品には、タンパク質の一種である「カゼイン」という成分が含まれており、これが唐辛子の「カプサイシン」と結びつき、辛さを和らげてくれます。また、ヨーグルトは胃腸にも良いので、辛い食べ物による消化器官への影響を減らす役割もします。

油分のある食べ物

辛さを和らげるには、オリーブオイルやピーナッツバター、マヨネーズ、アヒージョなど、油分のある食べ物も効果的です。辛味成分であるカプサイシンが油分に溶けて消えるため、辛さによる痛みやヒリヒリ感を和らげてくれます。しかし、辛さは口の中で熱を持っているため、これらを含む料理を食べる時は、刺激を増やさないよう冷ますことが大切です。

酸味のある食べ物

辛さを和らげるには、レモンや梅干しなど酸味のある食べ物も効果的です。これらに含まれる酸味成分のクエン酸が、カプサイシンによる辛味を抑える役割をし、辛さを和らげてくれます。しかし、酸味のあるものは食べ過ぎると胃に負担が掛かり、胃のムカつきに繋がることもあるので、量には気をつけましょう。

辛さを和らげる飲み物

辛さを和らげる飲み物は、以下の2つです。

 

• 牛乳
• 甘い飲み物

 

それぞれ詳しく解説していきます。

牛乳

辛さを和らげるのに1番効果的な飲み物は牛乳です。牛乳は乳製品なので、カゼインによってカプサイシンの作用を抑えるとともに、飲むことで口の中全体に広がって膜を作るため、食べ物よりも効率的に辛さを和らげることができます。また、インド料理屋で提供されるラッシーも、牛乳とヨーグルトが原料になっているため、辛さを和らげるのに効果的です。

甘い飲み物

ジュースなどの糖類を多く含む飲み物も、辛さを和らげる効果があります。砂糖やハチミツなどの糖類には、辛さを和らげる作用があるため、ジュースが無い場合は砂糖水で代用することも可能です。また、カルピスや飲むヨーグルトなど、砂糖を含む乳酸飲料は、カゼインと砂糖2つの力で辛さを和らげるためより高い効果が期待できます。

辛さが増す逆効果な飲み物

辛さが増す逆効果な飲み物は、以下の2つです。

 

• 水
• 炭酸飲料

 

それぞれ詳しく解説していきます。

水

辛いものを食べた時は、冷たい水で焼けつくようなヒリヒリ感や痛みを抑えようとする人もいるでしょう。しかし、水では辛さを抑える効果はあまり期待できません。カプサイシンには水に溶ける性質がないため、辛さを緩和させるために水を飲んでも効果がなく、逆に口中に辛さが広がり、痛みやヒリヒリ感が増すように感じます。

 

冷たい水を飲むと、口の中が冷やされるため一時的に辛さが和らぐような感覚になりますが、またすぐに辛さが戻るので、牛乳やジュースを飲む方が良いです。

炭酸飲料

コーラなどの炭酸飲料も、辛さが増すため注意が必要です。炭酸は口の中で弾けるため刺激が強く、同じく刺激の強い辛い食べ物との相性は悪いです。また、これらの刺激によって口や胃腸の粘膜を痛めてしまうと、口唇のただれや口内炎、腹痛、胃痛など様々な不調に繋がるため、炭酸飲料と辛いものの食べ合わせには気をつけましょう。

辛さを抑えたい場合は食べる前に対策をとっておきましょう

辛さを和らげる食べ物や飲み物について解説しましたが、これらは辛いものを食べる前に摂ると、辛さを和らげるのにより効果的です。事前に食べることで、口や胃の粘膜を保護し、辛さによるヒリヒリ感や痛み、胃痛を抑える役割をしてくれます。